日本相撲協会は3日、東京・両国国技館にて厳戒態勢で会見を行った。この日、同所で臨時理事会を開き、5月10日に初日を迎える予定だった夏場所の開催を、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2週間後の5月24日に延期すると決定。その後、報道陣に対して行われた会見では、報道陣の席は1メートル弱の間隔を空けて置かれ、濃厚接触を避ける仕様になっていた。

報道陣には国技館入館の際も高熱、喉の痛み、倦怠(けんたい)感などの有無をシートに記入することを義務づけられた。シートから全ての報道陣が体調に異常がないことを確認した上で、八角理事長(元横綱北勝海)、芝田山広報部長(元横綱大乃国)はマスクを外して会見に臨んだ。

協会は7月の名古屋場所開催も2週間延期すると発表した。協会は今後も情勢を注視しながら、通常開催、春場所に続く無観客開催、中止などを検討する方針を示している。