大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)で2度目の優勝を狙う大関正代(29=時津風)が8日、都内の部屋で朝稽古を行い、相撲を取る稽古を再開した。

幕下以下の若い衆との申し合い稽古で10番取って全勝。実力差がある相手との稽古だったが「全体的に前に出られていた。下がってはなかったので、最初の稽古にしてはすごく足も出ていたと思う」と振り返った。

かど番で迎えた夏場所は、9勝を挙げて脱出した。課題としていた立ち合いの踏み込みはよく、今も磨きを掛けている。「伸び切ってしまうと出足が鋭くなるので、伸び切らないように上体を下げるように意識はしている。少しずつでも上体が下がっていればいい」と話す。

6月に入り気温が上昇したことで、体調面には気を使う。「基本的には暑い日は外に出ない」と独自の体調管理法があるという。エアコンの温度調整にも気を使う他、「冷たい物は飲まないようにしている。常温の水でサプリメントとかを飲む」とこだわる。2年ぶりの開催となる名古屋場所では毎年、30度近くの気温が連日続く。だからこそ「体調面も今まで以上にしっかりしないといけない。気をつけないといけない」と引き締めた。