大相撲で平幕の輝(27=高田川)が飛躍のきっかけを求めて、初めて合同稽古に参加している。26日、初日から2日連続で東京・両国国技館で行われた合同稽古に臨み、小結高安や平幕の霧馬山、阿武咲らと計19番相撲を取った。稽古後、代表取材に応じ「土俵際を気にしすぎても出れなくなるので、全体的に前に出ることを心がけた」と感触を振り返った。

部屋には十両白鷹山らがいるが「他の関取衆とやれる機会が欲しくて」と、初参加の理由を説明した。先場所は東前頭13枚目で7勝8敗と負け越し。「先場所土俵際で逆転される相撲が多くて、それで何番も負けてしまった。そうならない形を見つけて確認したい。土俵際で焦ってしまう癖を直したい」と、明確なテーマを持って臨んでいる。

最高位は昨年11月場所の東前頭3枚目。193センチ、159キロの恵まれた体格で、入門時から注目を集めてきただけに、飛躍が期待される。

先月30日には間垣親方(元横綱白鵬)が現役引退。通算2戦2敗で、いずれも結びで対戦した。「(思い出は)やっぱり結びでやったことですかね。土俵で向き合った時、圧力がありました。僕が入った時(10年春場所初土俵)からずっと横綱。目標の存在だった」と敬意を示した。