日本相撲協会は28日、大相撲九州場所が開催されている福岡国際センターで同場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び候補力士を決めた。

殊勲賞は、候補者がおらず該当者なしだった。

敢闘賞は、返り入幕で14日目まで横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)と優勝争いを演じ、同日まで12勝2敗の好成績を収めている、西前頭15枚目の阿炎(27=錣山)が19年夏場所以来、3度目の敢闘賞(三賞受賞も3度目)を受賞した。

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宇良は最後は白星で飾れなかったが、「相撲界に入ってからの夢」という技能賞を獲得した。両膝の大けがで番付を序二段105枚目まで落としながら、必死の努力で戻ってきた。「けがもあったし(三賞は)とれないと思っていた。幕内に戻れるとも思っていなかったので感慨深いですね」。来場所は自己最高位の東前頭4枚目の更新が濃厚。「(来年は)けがしないよう過ごしたい」と言った。