かど番の正代は38歳玉鷲に押し出されて負け越しが決まり、大関からの陥落が決まった。

悲壮感を隠せない表情で花道を下がり、取組後のリモート取材に応じなかった。20年秋場所での初優勝後に新大関に昇進したが在位13場所でかど番を5度経験。幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)は「とにかく気持ちが出ていない。ここ1年、いや2年、気合が入ってませんよ」と手厳しかった。

30日に行われる来年1月の初場所の番付編成会議までに引退等がなければ、同場所の番付は横綱照ノ富士、大関貴景勝の1横綱1大関に。1横綱1大関となれば1898年1月の春場所以来125年ぶりの異常事態となる。

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