右膝の大けがで、4場所休場明けの先場所から復帰した、幕内優勝経験者で西幕下筆頭の若隆景(29=荒汐)が、無傷の4連勝で勝ち越しを決め、関取復帰に前進した。東十両14枚目の千代栄の突っ張りに、上体を起こされかけたが、構わず前に出続けて押し出し。「前に攻められたのでよかった」と、内容にも納得の様子だ。

この日は十両土俵に上がり、大銀杏(おおいちょう)で相撲を取ったのは約10カ月ぶりだった。長期離脱前、最後に土俵に立った当時関脇の昨年3月春場所13日目、当時小結の琴ノ若を破った時以来で「気が引き締まった」と振り返った。

東幕下6枚目で復帰した先場所は、5勝2敗だった。特に一番相撲、三番相撲で敗れるなど、前半でつまずいた。今場所は「先場所よりも稽古ができた」と、状態が上向いている実感がある。部屋では実兄の前頭若元春らと稽古をつんできたが「少しずつ稽古量を増やして、今できること一生懸命やりたい」と、さらに状態を上げて残り3番も白星を積み重ね、再十両を確実にするつもりだ。

今月9日の稽古総見では「アドバイスとかをいただきました」と、横綱照ノ富士からも声をかけられた。他にも「知っている関取衆からは声をかけてもらった」と、再び番付を上げて、再戦を心待ちにしている幕内力士は多い。現時点で再十両昇進となるかは未定だが、さらに白星を重ねれば、確率はどんどん上がっていく。それだけに「ホッとしたか?」の問いには「今はない。目の前の一番に集中して、次の一番をしっかり取りたい」と、笑顔を見せることもなく、終始表情を引き締めたまま話していた。

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