110年ぶりの新入幕優勝に突き進む東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜)が、大関初挑戦となった琴ノ若(26=佐渡ケ嶽)との一番にも快勝し、ついに初日から無傷の11連勝。大鵬が持つ、新入幕初日からの連勝記録(1場所15日制が定着した49年夏場所以降)に並びトップに立った。110年ぶりの新入幕優勝にも、後続に2差をつけ残り4日と現実味を帯びてきた。
若武者の快進撃を、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「素晴らしいね、大したもんだ」と手放しで称賛した。相撲内容も「1回(当たりを琴ノ若に)止められたけどね。いいんじゃないですか」と反撃した機転の早さも評価した。さらに「心臓も強い。横綱と稽古しているから顔負けしない」と動じない精神力も褒めた。さらに取組前には、学生時代は1日のトーナメント大会が多いことから「1日1番に集中できる大相撲向き(のタイプ)。トーナメントでは、そう何番も集中できない」と、別の角度からも尊富士の強さを分析した。
幕内後半戦で審判長を務めた審判部の浅香山副部長(元大関魁皇)も「相撲勘の良さ。攻めも速い。押されても攻め返す気持ちを持って取っている」とし「今日の相撲を見ていれば、誰が見ても本当に強い」と高く評価。結びの一番で大関貴景勝(27=常盤山)に勝った入幕2場所目の大の里(23=二所ノ関)と合わせ「今場所はこの2人が本当に強いから、他(の力士)が、かすんでる。本当に強いという印象です」と「強い」というフレーズも何度も使って称賛していた。

