東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜)が、110年ぶりの新入幕優勝を果たした。
1914年(大3)5月場所の両国(元関脇)以来の新入幕Vと所要10場所の史上最速優勝を決めた。これまでも、幾多の才能ある力士たちが新入幕優勝に挑むも、涙をのんできた。その壁をついに破った。
新入幕優勝を、あと1歩のところで逃した力士と、当時の活躍は次の通り。
▼逸ノ城 初土俵から4場所で幕内に駆け上がったモンゴルの怪物。東前頭10枚目の14年秋場所は大関稀勢の里、豪栄道、横綱鶴竜を次々と撃破。横綱白鵬に敗れ惜しくも賜杯を逃したが、1横綱2大関を倒したことが評価されて翌場所で新関脇に昇進した。
▼伯桜鵬 昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕となった「令和の怪物」。
西前頭17枚目として迎えた昨年7月の名古屋場所は初の幕内土俵だったが、それを全く感じさせない落ち着きだった。12日目には小結阿炎と初の三役戦が組まれるも白星を挙げ、10日目から5連勝。関脇豊昇龍、平幕北勝富士と11勝で並んで千秋楽を迎えた。当時109年ぶりの新入幕優勝が懸かる千秋楽は豊昇龍戦。先に取組を終えた北勝富士が12勝目を挙げており、勝者が優勝決定戦に進むという状況で敗れた。貴花田(後の横綱貴乃花)に次ぐ年少2番目の19歳11カ月での優勝はならなかったが敢闘賞、技能賞に輝いた。
▼大の里 昭和以降3位のスピード出世となる、所要4場所(1位は遠藤と伯桜鵬の同3場所)で新入幕を果たす。西前頭15枚目として臨んだ今年の初場所は9日目までに8勝1敗と快進撃も、10日目から関脇琴ノ若、大関豊昇龍、横綱照ノ富士と3連敗で一気に失速。それでも新入幕11勝を挙げて敢闘賞を獲得した。

