日大で学生横綱に輝いた、初土俵から2場所目のホープ、西幕下29枚目の草野(23=伊勢ケ浜)が、敗れた取組後に一時は意識不明となり、担架で土俵を離れ、救急車で名古屋市内の病院に緊急搬送された。
西幕下30枚目の西ノ龍との1敗対決は、1度は草野が押し込んだが押し返され、ボクシングのフックのような、相手の左からの強烈な張り手を浴びた。この時点で意識を失ったとみられたが、勢いよく前に出てきた相手の頭がぶつかり、そのままあおむけになる形で、後頭部を打ちつけた。
取組後はピクリとも動かず、土俵下に控えていた救急救命士が駆けつけて対応した。それでも草野は動かず、駆けつけた親方衆や若者頭らによって約5分後、担架で土俵を後にした。さらに救急車で名古屋市内の病院に緊急搬送された。
草野のもとにいち早く駆けつけた、伊勢ケ浜部屋付きの宮城野親方(元横綱白鵬)が、意識を取り戻すために声を懸けたり、施していたテーピングを切ったり、汗を拭いたりと、献身的に対応した。宮城野親方は「手足は動いていたし、話すこともできていた。倒れた時に頭と首を痛めたようだ。脳振とうの症状」と説明し、大事に至らないことを願っていた。幕下最下位格付け出しでデビューした先場所の6勝1敗に続き、草野は5勝2敗の好成績で今場所を終えた。

