大相撲の全日本力士選士権が30日、東京・両国国技館で行われ、新大関大の里(24=二所ノ関)は、初出場初優勝に1歩届かず、2位に終わった。1回戦で若隆景、2回戦で御嶽海、準々決勝で宇良と平幕3人を破り、準決勝で小結大栄翔を破って決勝に進出。決勝は、大関琴桜に寄り切られた。
今月の秋場所で2度目の優勝を果たし、場所後に大関に昇進した。5日前に大関昇進伝達式を終えたばかりで、この日が日本相撲協会の行事としても、両国国技館での行事としても、大関として迎えるのは最初。土俵入りの際には「新大関、大の里」とアナウンスされ、一際大きなな歓声と拍手が起きた。
今大会で幕内力士によるトーナメントに出場するのは初めてで、決勝こそ敗れたが、いきなり2位の好成績に「よかったです」と話した。優勝した秋場所後は、中学、高校時代の6年間を過ごした「第2の故郷」の新潟・糸魚川市で2日間、表敬訪問したり、イベントに参加したりと、多忙な日々を過ごしていた中での好成績に、一定の満足感を示した。
間髪入れずに10月1日からは、全25日間に及ぶ秋巡業が始まる。巡業最終日翌日の10月28日には、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付が発表され、稽古が本格化する。巡業は関東地方から始まり、北陸地方や東海地方、近畿地方、中国&四国地方などをバスで移動する過酷な日程。調整も難しくなるが「しっかり頑張ります」と、短い言葉に「看板力士」となった責任感と決意を込めていた。

