日本相撲協会は26日、夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、新十両昇進が発表された西幕下3枚目の夢道鵬(むどうほう、23=大嶽)が、大阪市内で会見した。

祖父は「昭和の大横綱」大鵬で、父は元関脇貴闘力、兄は関脇王鵬という相撲一家、4人兄弟の末弟が19年九州場所の初土俵から、5年余りかけて関取の座をつかんだ。

1月の初場所で初の各段優勝となる幕下優勝を果たし、自己最高位の西幕下3枚目で臨んだ今月の春場所で4勝3敗と勝ち越した。昇進できるかどうかは当落線上で、午前8時から番付編成会議が始まっても、しばらくは連絡はなかったという。午前9時前に、師匠の大嶽親方(元十両大竜)のもとに、協会から電話で吉報を伝えられたという。夢道鵬は「泣くほどうれしかった。全身全霊で、全部勝てるように頑張りたい」と、新十両場所への思いを力説した。

吉報は、部屋の片付けをしている最中に、師匠から伝えられた。「昇進していたら(午前)8時から9時の間に、連絡がくるとは聞いていた。9時を過ぎたら落ち込んでいたかもしれないけど、上がれると信じていた」。しこ名にある「夢」は、入門当時は関取に昇進することだったという。その夢をかなえ、次の夢は「幕内に上がること」と語った。さらに、最終的に夢については「横綱になることです」と、偉大な祖父に追いつきたい思いを打ち明けていた。【高田文太】