大相撲秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)で、新十両に昇進する石崎改め朝翠龍(あさすいりゅう、24=高砂)が、うれしい悩みを告白した。東幕下2枚目で6勝1敗の好成績を収め、関取の仲間入りを決めた名古屋場所千秋楽から、1週間の休養を挟んで4日、都内の部屋で再開された稽古で、四股やすり足などで汗を流した。昨年名古屋場所で、幕下最下位格付け出しで初土俵を踏み、先場所まで3場所連続で、最後の七番相撲に敗れて逃してきた関取の座だが「変に意識せずにやりたい」と、自然体で臨む考えだ。

十両になることで、さまざまな選択が迫られる。まずは本土俵で着ける締め込み。「みどり」とも読める「翠」の字を、新たなしこ名としたことで、締め込みも緑色-。そう考えていたが、兄の前頭朝紅龍が緑色の締め込みを着けているだけに「色が、かぶるんですよね。緑色か灰色かな、とは思っているんですけど。むしろ自分が赤い締め込みを着けるとか」と、兄弟でしこ名と締め込みの色が、クロスする形も含めて、決めかねているという。

また、十両からは、求められればサインすることができるが、これも悩みの種のようだ。「画数が多いんですよね。『朝翠龍』。あんまり崩し過ぎて、誰のサインか分からないのも…。参考にしようと思って、同じ漢字を使っている(前頭)翠富士関のサインとか、他にも、いろんな関取のサインを見たんですけど、何て書いているか分からないものも多くて。それも、新十両で、どうなのかなというのもあって、決めかねています」。土俵外で、惑わされることが多いだけに、一段と土俵上では自然体、これまで培ってきたものに徹したい考えなのかもしれない。

土俵外といえば、日体大相撲部で同級生だった、横綱大の里から「おめでとう。これから、お互い頑張ろう」と、祝福メールが届いたことも明かした。朝翠龍は「普通、上に行けば行くほど、態度も大きくなりそうなものですが、全然変わらない。なかなか、できないこと」と、敬意を表していた。兄の朝紅龍からも「おめでとう」と、声を掛けられたという。ただ、特別にプレゼントなどはなく「8月9日が誕生日なんでね。昇進と誕生日で、何かくれてもいいですよね」と、報道陣を通じて、間接的に“おねだり”し、笑いを誘っていた。