[ 2014年6月27日9時25分 ]<W杯:韓国0-1ベルギー>◇1次リーグH組◇26日◇サンパウロ

 ベルギー(FIFAランク11位)が退場者を出しながらも韓国(同57位)を1-0で下し、3連勝で勝ち点を9と伸ばし1位で1次リーグを突破した。7月1日(日本時間2日午前5時)の決勝トーナメント1回戦ではG組2位の米国と対戦する。アジア勢最後の砦だった韓国は1分け2敗の勝ち点1で、日本、イラン、オーストラリアとともに最下位での敗退が決定。アジア勢は今大会で1勝も挙げられず、ブラジルを去ることになった。

 引き分け以上で1位突破となるベルギーは19歳のFWヤヌザイ(マンチェスターU)を抜てきするなど、第2戦のロシア戦からスタメンを7人入れ替えてきた。大量点での勝利が必要の韓国はFWパク・チュヨン(ワトフォード)に代わり身長196センチのFWキム・シンウク(蔚山)が初先発。またGKにキム・スンギュ(蔚山)を起用してきた。

 ベルギーがボールを支配する形で試合は展開したが、前半45分、韓国FWキム・シンウクをベルギーMFデフールが足の裏を見せてタックルし、一発レッドで退場。韓国が数的優位に立った。

 後半開始からは韓国が攻め込むシーンが続き、MFキ・ソンヨン(サンダーランド)のミドルシュート、FWイ・グノ(尚州尚武)のヘディングシュートがベルギーゴールを襲うが正確性を欠いた。後半14分の右サイドラインをドリブル突破したMFソン・フンミン(レーバークーゼン)のシュート気味のクロスはクロスバーに嫌われた。

 そして迎えた同33分、相手パスをカットしたDFフェルトンゲン(トットナム)がFWオリジ(リール)へつなぎ、オリジがペナルティーアーク付近から右足ミドルシュート。これは相手GKが飛びついてはじいたが、そのまま詰めていたフェルトンゲンが左足で押し込み、10人のベルギーが先制した。韓国DF陣は誰もカバリングに入っていなかった。

 奇跡の突破を目指す韓国は反撃するが、グラウンダーのシュートは相手にはね返され、浮き球のクロスもシュートに結びつかず、縦パスもコンビネーションが合わない。ベルギーの運動量は落ちず、しっかり守られ、逆に最後は韓国の足が止まり、試合はベルギーが1点を守りきって終了した。