お笑い芸人の多くが、YouTubeを行っている。記者が好んで見るチャンネルは、たとえば「ミルクボーイ内海の角刈りゴルフ」「オーサカクレオパトラの給料発表」「天才ピアニストの深夜おでん」。舞台で見せる顔とは別の、意外な一面がのぞけるのがYouTubeの楽しさでもある。
そんな中で「現在、注目度NO・1」と期待しているのが「集まれ!ギャンしょいエース」。タイトルどおり、豪快キャプテンの山下ギャンブルゴリラ(36)、ダブルヒガシの大東翔生(32)、バッテリィズのエース(30)がゲームやクイズを通じて自由なトークを展開するチャンネルだ。
3人とも、よしもと漫才劇場の人気メンバーであり、漫才コンビとしてはそれぞれライバルでもある。それぞれ多忙なはずの3人がよくスケジュールを合わせて撮影しているものだと感心する。
第1弾がアップされたのは、3月1日。チャンネル登録者数は一晩で3200人を超えた。その後、着々と更新を続け、この原稿を書いている時点では24作まで積み重ねた。登録者数は3万2800人。
エースは4月から東京を生活拠点に移しており、3人がそろうのも余計に難しくなった。エースが大阪に来ているタイミングに合わせ、劇場出番などを終えた深夜に撮影している様子が、3人の表情から想像できる。
疲れはあるはずだが、それでも3人は楽しげにカメラの前でトークを展開する。何より彼ら自身がこの撮影が好きで、仕事以上の魅力を感じているように見える。
記者が大笑いした企画は「マクドナルドで3バーガーチャレンジ」(再生回数12万超)。要するに大食いものだ。巨漢のギャンブルゴリラ、ここ2年ほどでデブ化が顕著な大東は、とにかく食べることが大好きで、それぞれ好きなハンバーガーを計3つずつ食べようという、実にシンプルな企画だった。「一度に3つは、とても食えない」というエースに、なんだかんだと理屈をつけては強引に食べさせてしまう。
ただ、それだけなのだが笑わずにはいられない。そこには3人の関係性。大東とエースはNSC同期で、ギャンブルゴリラは1期先輩なのだが、キャリアや年齢を超越して、妙に仲が良い。パチンコやスロットが共通の趣味で、芸人として最初に売れたのは大東だった。ギャンブルゴリラやエースに度々食事などをごちそうしていた。
昨年のM-1グランプリで一気にブレークしたエースは、同期だが年齢が上の大東には「大東君」と呼ぶ。他の同期生も年齢が上なら「永見君」「北村君」と呼び、決して呼び捨てにはしないのが、エースの律義なところ。当然ギャンブルゴリラには「ギャンゴリさん」と敬意を込めて呼んでいる。
はるか昔、学生時代に誰かの下宿に集まって、カネはなくても、ひたすらバカ話をしていた頃が懐かしい。3人のYouTubeには、まさに「青春!」がいっぱい詰まっている。【三宅敏】




