「日本一ブサイクなアナ」を自称するカンテレ(大阪市北区)の新人、服部優陽(はっとり・ゆうひ)アナウンサー(23)が4日、大阪市内で行われたピン芸人ナンバーワン決定戦「R-1ぐらんぷり 2017」(今春決勝)1回戦に出場。胸元どころかシャツの第4ボタンまでを開き、イケメン風? ファッションで予選に臨んだ。

 「セクシーに見えるかと思って」。照れながら、大会規程2分のネタを終え、取材に応じた。ネタのテーマは「中二病(ちゅうにびょう)です」。ゲームソフト「ゼルダの伝説」の世界観を下敷きに、洗剤を手に浴槽洗いに向かったところ、「闇の異物(蒸気)」と出くわし、戦う話だった。

 独自の世界観に、会場の空気も若干、静まっており、服部アナは「あれ? 伝わってなかったかな?」と後悔の念もチラリ。実はもともと、局アナ経験を生かして、中継時のアナウンサーの発言とテレビ画面でのズレを描いたネタを作っていた。ところが前夜、同期にネタ動画を送ったところ「マジでおもんない。やめて、と。深夜0時から朝4時まで考えて作ったネタなんです」と明かした。

 服部アナは小学、中学時代から、空想の世界に浸っていたといい「学校にテロリストがきて、僕が1人でみんなを救うとか、そういう設定でいろいろ考えてました」とか。加えて、ロールプレイングゲームが好きで、夜中にネタ作りの思考を広げていくうち、独特の世界観へはまってしまったようだ。

 しかも、ほぼ睡眠がとれず「おかげで熱が出ました。38度ぐらいあります。今日の夜、ニュース読むの大丈夫かな」と不安そうに苦笑した。

 とはいえ、この日の予選そのものは「楽しかった~っ! 快感でした」と満喫したようで、今年の結果にかかわらず「来年も出ます」と、早くも来年も参戦すると表明していた。

 服部アナは、埼玉出身で、早大を卒業。今春に大阪のカンテレへ入社し、「笑ってもろてナンボ」の大阪人気質に触発され、参戦を決めていた。同大会決勝を放送するカンテレでは、過去に、吉原功兼アナ、堀田篤アナ、川島壮雄アナ、坂元龍斗アナも出場しており、最高位は、2回戦進出の坂元アナになっている。