サッカー日本代表が、オーストラリアに2ー0で快勝。来年のロシアW杯の出場を決めた。注目のFW本田圭佑(31)は、まさかの出番なしに終わった。
それはともかくとして、8月26日に本田圭佑のそっくりさんピン芸人で15年R-1ぐらんぷり王者、じゅんいちダビッドソン(42)が、東京・渋谷のCBGKで芸歴20周年記念単独ライブ「じゅんいちカーニバル」を行った。昼夜合わせて500人を集めて、本田圭佑ネタ、元相方で現在はサンドイッチマンのマネジャーK氏との漫才、本田圭佑本人からテーマをもらった「もしじゅんいちが、ゴールデンタイムのMCになったら」などのネタを披露した。
本田圭佑はVTRで登場。普段、私たちはサッカーの世界での自信満々の本田か、じゅんいちのものまねでの本田しか知らないが、自分のそっくりさん芸人に対して、偉ぶることなく、敬意を持って接しているのが新鮮だった。
ピン芸人日本一を決めるR-1ぐらんぷりだが、優勝者の顔ぶれを見ると、なかなか厳しい。場合によっては、R-1王者という肩書が重荷になっていると思えるような芸人もいる。その中で、着実な歩を見せてくれているのが、じゅんいちだ。
初めて知ったのは3年前のこと。本田ネタを見て、これだ!と思った。14年W杯大会前にツバを付けておこうと思って、インタビューした。東京・築地の本社に来てもらって話を聞いて、記事をデカデカと掲載した。
ご本家の本田圭佑は、スポーツ部の長年に及ぶ取材もあって、他紙を圧倒。それに便乗して芸能面でもという皮算用だった。だが、1分け2敗でグループリーグ最下位に終わり、予選突破を逃した日本代表と同じく、じゅんいちも大ブレークすることなく終わった。 じゅんいちが、花開いたのが翌15年のR-1ぐらんぷり。前年までの単なる本田のものまねから進化させ「スーパーで働く本田圭佑」などのネタでR-1王者に輝いた。その後も、R-1王者のジンクスに負けることなく、順調に売れ続けている。
ご本家の本田は、このオフにイタリアのACミランから、メキシコのパチューカに移籍。左右それぞれの手につけた腕時計の1つを見て「あっ、こっちミラノの時間やった」というギャグが「あっ、こっちメキシコの時間やった」に変わった。だが、まだメキシコ版本田のネタは完成していない。決めポーズの時のセリフが「グラッチェ」から「グラシャス」になっただけ。本人は「まず、『私は偽物の本田圭佑です』というスペイン語をマスターしなくては」と笑わせる。
今回のライブでは、20年間の歴史で、記者が知らないデビューから17年の歴史をチラッと見せてくれた。そして「これまでの20年、ありがとうございました。そして、これからの20年間も頑張りますので、よろしくお願いします」と力強く宣言してくれた。お得意の本田ギャグ「伸びしろですね」を、これから先に感じさせてくれるライブだった。
W杯の本番は来年。本家の本田にも、じゅんいちに負けず、伸びしろを見せてほしい。



