お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎(41)が8日、ツイッターを更新し、振り込め詐欺グループなどの反社会勢力への「闇営業」を仲間の芸人に仲介したとして、相方の入江慎也(42)が4日に吉本興業との契約を解消された件について「相方であり友である入江慎也が多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけし本当に申し訳ありません」と謝罪した。その上で「入江には心から反省し、これまでの自身のあり方を見つめ直し、失ったものの大きさを考え続けてほしいと伝えました」と親友でもある入江に“説諭”したことも明かした。

矢部にとって、入江は東京都立保谷高の同級生であり、自らを芸能界に導いた存在だった。18年に日刊スポーツのインタビューに応じた際、矢部は高校時代に入江にお笑いに誘われたことに、感謝の念を持っていると語った。

矢部 (入江にお笑いに誘われた時)嫌だって言えなかったんです(苦笑い)高校の時に「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系で85年から96年まで放送)で、ビートたけしさんの前でネタをやって、たけしさんがプロデュースする企画があって、入江君と行ったんです。そうしたら、たけしさんから「あんちゃん、戦時中の子どもみたいだな」とか、めっちゃイジられてウケた。(お笑いを)やって良かったと思います。やっていなかったら、何をしていたか分からない…そうしたら0ですもんね。僕、やっぱり独特の感じ(キャラクター)も含めて役者業も成立しているんだと思います。

入江がお笑いと並行し、人脈力をテーマにした著書を出版し、人脈や起業などに関する講演会を全国各地で展開していることについても「入江君は、講演会とかメチャクチャやって、すごく行動していて、その方向で何歩も僕より先を行っていたと思うんですよね。僕も頑張らなきゃと思って、入江君に引っ張られるとともに、僕は僕の方向を考えなきゃいけないと思っていた」と刺激を受けてきたと語っていた。

入江の解雇から4日が経過して、ようやくツイートしたこと、その内容からも、矢部が受けたショックの大きさがうかがえる。一方で矢部は「今後も僕はカラテカの矢部太郎として活動させて頂きます」とカラテカの名は消さないことを誓い、入江と97年11月に結成し、21年あまり続けてきたカラテカへの強い思いをのぞかせた。