AKB48に加入前はアニメ好きだった渡辺麻友(26)。ミュージカル、宝塚歌劇にも興味を持ち、宝塚歌劇団100周年だった14年には、日刊スポーツの「宝塚100周年」連載にも登場していた。

宝塚ファンになったきっかけは、知人にDVDを見せられたこと。元花組トップ春野寿美礼主演の「落陽のパレルモ」だった。初観劇は、11年の当時花組トップ蘭寿とむ主演「ファントム」。以来、東京だけではなく、兵庫・宝塚大劇場の「ムラ」や、大阪公演にも「遠征」に通った時期もあった。

宝塚ファンは遠くへ観劇に行くことを「遠征」、宝塚を「ムラ」と呼ぶが、取材でもこれらの言葉を使い、熱く愛を語っていた。

宝塚のスターは、実際の男性以上に「理想の男」を徹底的に追求する。「男役10年」と言われる通り、舞台で一人前になるには、10年かかるとも言われる。渡辺は、そのストイックさにも魅了され「現実とはかけ離れた完成された完璧な世界で、素晴らしかった」と振り返っていた。

当時、在籍していたAKB48での活動にも還元されていたといい、宝塚の観劇を経て「(スターの)立ち姿もしぐさも、客席からどう見えているかも、すべてから私の意識は高まりました」。ファンを思う気持ちも「ファンの方に目線を配ったり、パフォーマンス中のアイコンタクトも、私自身、増えました。自分がファンだったら、幸せな気持ちになるから」と話していた。