人気子役の寺田心(12)が、映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(三池崇史監督、来年公開)で主演することが22日、分かった。昭和、平成とヒットした人気妖怪映画が、令和の時代によみがえる。

1968年(昭43)から69年の「大映の妖怪3部作」をはじめ、05年には神木隆之介(27)主演で興収20億円のヒットを記録した「妖怪大戦争」シリーズ。今回寺田が演じるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ小学生の渡辺兄(けい)役。突然「世界を救う勇者」に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちが冒険を繰り広げる物語だ。

寺田によると「小学5年生で“クラスにこんな子いたな”と思える等身大の男の子」という役柄だという。「僕はおばけとかそういった類いのものが怖いので、妖怪のあまりにリアルな作りと演技に撮影中はドキドキしっぱなしでした」。さらに初めてアクションシーンにも挑戦しているといい「いつも1人でする空想戦いごっこが生かされたように思います(笑い)」と話した。

前作に続いてメガホンをとる三池監督は「今、こんな世の中だから、『アマビエ』さんが永い眠りから目覚めてみんなの前にその姿を現した。だから今、新たな『妖怪大戦争』が生まれるのも宿命。神木隆之介から寺田心にバトンがつながれた。これもおそらく妖怪たちのご指名です。さあ、妖怪たちからのメッセージに耳を傾けよう」とコメントしている。

 

◆寺田心(てらだ・こころ)2008年(平20)6月10日、愛知県生まれ。3歳から芸能活動を開始。15年に出演したTOTOのCMが話題となり人気に。16年にフジテレビ系「OUR HOUSE」、17年にはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」などドラマや映画出演多数。映画の主演は、昨年公開の「ばあばは、だいじょうぶ」に続いて2作目。