来月2日にスタートするフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)に女優大竹しのぶ(63)がレギュラー出演することが29日、分かった。大竹が同局の看板ドラマ枠「月9」に出演するのは初めて。

昨年7月期連ドラの第2弾。上野樹里(34)演じる法医学者の万木朝顔はベテラン刑事の父・平(時任三郎)、その元部下で刑事の夫・桑原真也(風間俊介)、5歳の娘・つぐみ(加藤柚凪)と暮らしている。幸せな朝顔だが、11年3月11日に東北の海沿いの実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていない。

11月30日放送の第5話から登場する大竹は、里子の生まれ育った町で大衆食堂を営む奥寺美幸役。地元の人から“おふくろの味”として愛され、朝顔の祖父で里子の父である嶋田浩之(柄本明)も常連だ。朝顔が里子の“生きた証”を探すうちに出会い、大きく関わっていく。大竹と上野の共演は11年のNHK大河「江~姫たちの戦国~」以来9年ぶりとなる。

大竹は「まさか自分が出演するとは思っていなかったのでびっくりしましたが、とてもうれしかったです。消えることのない悲しみを背負いながらも、なんとか明るく平穏に生きてゆきたいと願う人の心を出せたらと思っています」と話している。

金城綾香プロデューサーは「悲しみを抱えながらギリギリのところで自分を奮い立たせて、今日も東北で生きている方をドラマで表現したいと考えた時に、最初に頭に浮かんだのが大竹しのぶさんでした。物語の中盤以降、美幸という役が朝顔さんと平さんを揺さぶっていきます。大竹さんの筆舌に尽くしがたいお力によって、美幸という役の悲しさが温度を持って目の前に現れた時には、撮影現場でこみ上げてくるものがありました。今後、上野さん、時任さん、柄本さんと、いろいろなシーンで共演があります。早く視聴者の方にご覧いただきたいです」と話している。