女優米倉涼子(45)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(10月スタート、毎週木曜午後9時)が2年ぶりに10月期に放送されることが18日、分かった。所属事務所を独立後、初の地上波連続ドラマ主演となる。開始10年目を迎えた人気ドラマの新シリーズに向け「絶対に前作を超えるものを作りたい」と意気込んだ。

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米倉涼子演じるフリーランスの天才外科医、大門未知子が2年ぶりに帰ってくる。全シリーズの平均視聴率は20%を超え、決めセリフ「私、失敗しないので」はドラマの枠を超え流行語となるなど人気作品。米倉が昨年3月末に所属事務所を独立、同10月期に放送されなかったことからシリーズ存続を危ぶむ声もあった中での待望の復活だ。

今回がドラマ誕生から10年目、連続ドラマとしては第7弾となる。米倉は「まさか大門未知子という1人の女性の歴史が10年続くなんて…私の人生設計になかったことなので、ありがたい限りです」としみじみ。また「街中でも米倉涼子ではなく『大門未知子』と呼ばれるようになって…。影響はすごく大きいですね」と作品の大きさを振り返る。

新作は「『ドクターX』ファミリーのみんなが『ぜひもう一度やりたい』と願い、実現した」といい、内田有紀や岸部一徳をはじめ、遠藤憲一や勝村政信、鈴木浩介、西田敏行ら同ドラマのなじみの面々が再集結する。米倉は「私だけでなく、みんなも『絶対に前作を超えるものを作りたい!』と思っているはずなので、楽しいだけじゃなくプレッシャーもあります。でも、みんなで力を合わせて超えていきたいなって、今回も思っています」と意気込みを語った。

所属事務所の退所から1年。米倉にとって、独立後初の地上波主演ドラマとなる。「自分でやらなければいけないことが、増えたので、疲れてはいますけど」と笑うが、「以前は周りの皆さんが作り上げてくださった棚の上に乗るだけだったのが、今は打ち合わせの段階から参加させていただくようになったんです。ゼロから作り上げる楽しさを覚えました」と充実した様子。そんな中での新シリーズについて「セリフ、覚えられるかな? オペのシーンも視力が最近落ちたので、手元がちゃんと見えるか心配」と冗談を交えつつ、「今は最新シーズンに向けてエネルギーを蓄えているところです。楽しみにしててください」と力を込めた。

◆「ドクターX~外科医・大門未知子~」 群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけを武器に突き進むフリーランスの外科医・大門未知子が、病院内での敵や壁に立ち向かうストーリー。12年から始まり、19年までに全6シリーズ、16年にはスペシャルも放送された。新シリーズでは、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、花形だった外科が分院へ追いやられるなど激変する大学病院「東帝大学病院」に、2年ぶりに舞い戻った大門未知子の新たな戦いが描かれる。