TBS系連続ドラマ「ドラゴン桜」に主演した俳優阿部寛(57)が、来年1月スタートの同局系連ドラ「DCU」(日曜午後9時)でも主演することが13日、分かった。

ハリウッドの大手制作プロダクションと、カナダを中心に世界市場へテレビシリーズの開発・制作・配信を手掛ける制作会社、そしてTBSの3社で共同制作するオリジナル作品だ。

阿部は、先月27日放送の「ドラゴン桜」最終話で平均世帯視聴率20・4%を記録するなど同作を大成功に導いたばかり。これまでも同じ看板枠「日曜劇場」で「新参者」「下町ロケット」シリーズなどで数多くの主演を張ってきた。本作でも「チームで全力で取り組みますので新しい要素がたくさん詰まった日曜劇場を楽しみにお待ちいただきたい」と世界を見据えて自信をみせた。

演じるのは、海上保安庁に新設された架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」という水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団の隊長。通称“手錠を持ったダイバー”だ。警察の捜査では困難な日本全国の河川や湖などに潜り、隠された証拠を捜し事件を解決していく。すでにダイビングのトレーニング準備を始めているといい「このジャンルのドラマは世界初だそうです。今からワクワクしています」と思いを明かした。「海上保安庁さんに全面協力していただいての迫力あるシーンと、ハリウッドなどで活躍されている海外のクリエーターとのコラボ。そこから生まれる映像もきっと楽しんでいただけると思います」。

同局系大ヒットドラマ「半沢直樹」などを手がけ、本作を担当する伊與田英徳プロデューサーは「この主人公の男は、阿部寛さんしかいないと勝手に確信しました。その阿部さんに、この役を演じていただけることになって今からワクワクしています」とコメント。「世界で活躍する皆さんとスクラムを組んで、日曜劇場を支えてきていただいた阿部寛さんと、水に恵まれた日本でしかできない一期一会のドラマを全力で作っていきたいと思います」と意気込んだ。

東大合格に導いたカリスマ弁護士から水中事故を解決する熱血ダイバーへ。阿部の熱演が世界に届く。

◆ドラマ「DCU」 TBSが19年2月にケシェット・インターナショナル社と契約を結んだドラマ共同開発・制作の第1弾。ファセット4メディア社も加えた3社のタッグで、海外展開を視野に入れる。10月に開催予定のネット配信を含む世界最大級の映像コンテンツマーケット「MIPCOM」も見据える。