歌手福田こうへい(44)が23日と24日に、マグロで知られる本州最北端の青森県大間町で、無料招待のミニライブを行った。

一昨年5月、同県・下北文化会館でのコンサートで、テレビ番組でなじみのマグロ漁師を客席で見つけたところから、福田と大間町の交流がスタート。昨年11月には、番組がらみでマグロ漁を体験させてもらった。以前のように津軽海峡までマグロが入ってこない厳しい状況下でも、大間初訪問の福田を温かく迎えてくれた。その気持ちに歌で恩返ししたいと無料ライブを開催した。北通り総合文化センター「ウイング」に各日、抽選による300人を招待した。

ライブの冒頭で福田は「早くこの場所に来て、みなさんに元気な歌を届けたくて、もう、待ちに待った日がやっと、やってまいりました」と話した。いつも以上に力の入ったステージで、新曲「男の残雪」や代表曲「南部蝉しぐれ」はもちろん、民謡、昭和の名曲カバーなど19曲を熱唱した。マグロ漁師の熊谷義宣さん(57)の詩に、作曲家の四方章人さんが曲をつけた「一番マグロの謳(うた)」(年明け発売予定)を初披露した。さらに熊谷さんのギター演奏で「母ちゃんの浜唄」を歌い、会場を盛り上げた。

ライブの模様の一部は8月上旬に、キングレコードのYouTubeチャンネルにアップされる。