女優東ちづる(61)が16日、都内で、総合演出・構成・総指揮を務めた東京2020公式文化プログラムの映像作品「MAZEKOZEアイランドツアー」の試写会に出席した。

「共生社会の実現に向けて」をテーマに、ジェンダー、年齢、国籍、障がいの有無など“まぜこぜ”(多様性)の面白さや心地よさを表現した映像作品。東京オリンピック開催と同時に日本の文化・芸術を国内外に発信する、「東京2020 NIPPONフェスティバル」の主催プログラムとして製作された。

東は自身が代表を務める「Get in touch」で障がいなどを持つマイノリティーのアーティストへの創作支援活動を行う。そうした芸術家に仕事の機会が増えること、自身が総指揮を引き受けることで芸能界、ひいては社会に理解が深まることを期待し、悩みながらもオファーを引き受けたという。東は「この作品で社会が大きく変わるとは思わないけれど、何かしら見た人の心に刺さってもらえば」。また「なぜ日常的に私たちは多様な人たちと会うことがあまりないのか。バラエティーや音楽番組、ドラマで健常の人たちの枠から日本は出ていないんだなといろいろ気付いて、家族や同僚と会話が進めば、日本の多様性の扉が一つ開くのでは」と期待を込めた。

同作に出演した歌手平原綾香(37)は、事前に作品を鑑賞し「家で見ていたら声を出して泣いていたと思う。それくらい心から感動する、素晴らしい映像でした」と話して涙ぐんだ。

マイノリティーへの差別がなくならない現実にはショックを受けたが、同時に前向きなアーティストたちに励ましをもらったという。平原は「『でもそんなの関係ねえ!』ですよ」と、同作品に出演する小島よしおのギャグを引用し「そんなの関係ねえって言って、みんなが自分の心を解放して、自分らしく表現している。それを見て私はなんて小さいんだろう、もっと音楽を楽しんでもっといい歌を歌いたいと教えられました」と振り返った。

作品は東京2020公式YouTubeチャンネルなどで、22日午後4時からライブ配信される。

同作に出演したマメ山田、YANO BROTHERSも登壇した。