日本テレビ系「月曜から夜ふかし」(月曜深夜11時59分)出演を機に、全国区の人気を誇った千葉のご当地スターJAGUAR(ジャガー)さんが、出身地である「ジャガー星」に「帰還」したと、5日までに所属事務所が発表した。

80年代中盤から千葉のローカル局を中心にタレント活動を行っていたジャガーさんは、千葉テレビ(チバテレ)の放送枠を個人で買い取りミニ番組を自主制作したり、多くの若手ミュージシャンと交流を持ちブレーク前のX JAPANのhideさんがジャガーさんの経営する店で働いていたなど数々の伝説を持つ。

取材に応じた担当マネジャーは、「帰還」の具体的な理由や日程は非公表としつつ「ジャガーは病気や亡くなることもありませんのでご安心ください。『また地球のどこかでお会いできたら。悲しがらないでね』と言っていました」と説明した。お世話になった人や事務所関係者にも相談がなく、突然飛び立ったため、お別れ会もできなかったと残念がった。ジャガー星からジャガー号に乗って地球にやってきたといい、帰還時もジャガー号を利用したとみられる。

現在のところ、地球に戻る予定はなく、地球での生の姿を見せての“芸能活動”は見納めとなる。一方で、「ジャガー星の電波」を使ってツイッターでの発信は続けていくといい、4日には「大好きな地球のミナサーーーーーン みんなー元気かーい!! ウフフ」。5日にも「大好きな地球のミナサァ~~~ン!! アリガトサァーン(^o^)/ ウフフ」と連日ファンにメッセージを発信している。

また、担当者によると「12月に京成トランジットバスとのコラボ企画で、ジャガーはバスのラッピングとアナウンスを担当します」と今後の活動を明かした。別の関係者によると、書籍の発売も予定しているという。

地球出発前には、コロナ禍でファンとの交流が少なくなったことを嘆いていた。同マネジャーは「皆さんと直接会って話したり笑ったりすることが地球での1番の思い出ではないでしょうか」と推測した。事務所の発表では「夜空を見上げた時、特別に輝く星がございましたら、きっとJAGUAR星です。『JAGUARさーん!』と手をふっていただけると幸いに存じます」と締められている。地球を去った千葉のスターは、ファンの心の中で輝き続ける。

◆JAGUAR(じゃがー) ヘビーメタル風の衣装に白塗りのド派手メークで「ジャガー星出身」を自称するミュージシャンでタレント、実業家。年齢不詳。洋服直し店などを経営しながら、ロックバンドのシンガーとして、85年から10年まで断続的に千葉テレビ(チバテレ)の放送枠を個人で買い取り、5分間のミニ番組「HELLO JAGUAR」を自主制作。自ら楽曲プロモーションなどを行い、カルト的人気で伝説的番組となった。16年ごろから千葉県出身のマツコ・デラックスがMCの「-夜ふかし」にたびたび取り上げられ、知名度が全国区に。サザンオールスターズの18年楽曲「壮年JUMP」MV、19年映画「翔んで埼玉」、日清食品「カップヌードル」CMなどにも出演した。