女優広瀬すず(23)が来春放送のテレビ朝日系スペシャルドラマ「津田梅子~お札になった留学生~」で主演し、新紙幣5000円札の“顔”を演じることが20日、分かった。

日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、のちに女子教育の先駆者として活躍した「津田梅子」役に抜てきされ、「ものすごく光栄。新しい紙幣ができたら、5000円札を見るたびに『私、この津田梅子さんを演じたんです!』ってめちゃくちゃ言いたくなると思います。早く、新5000円札を見てみたいです」と2024年を心待ちにし、喜んだ。

同ドラマでは、11年間のアメリカ留学から帰国した17歳から、アメリカに再留学する25歳までの梅子の青春を描く。

「6歳から11年間も留学していたなんて、とんでもない運命の選択をされた人ですよね。やっぱり梅子さんの、意志を貫く精神力や忍耐力はすごい。もはや“強い”という言葉だけでは物足りなさを感じるくらい、粘り強い女性だなと思いました」と尊敬の意を込めた。

広瀬が歴史上の人物を演じるのは、テレビドラマ「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」で濃姫を演じて以来2度目。「彼女の内なる人格はアメリカ人ということもあり、演じる感覚が違って難しいです」と苦悩を明かした上で「なかなか経験できない役だなと思うので、挑戦しがいがあります」とコメント。

広瀬自身は「思ったことを言葉にするのが得意じゃなく、梅みたいな説得力は持っていません」というが「瞬間的に感情がパッと湧く性格なのは似ているかな」とシンクロ率を分析。梅子が“ある申し出”をしてきた男性に、「論外です」と切り返すシーンには「あまりにハッキリしすぎて、笑っちゃうぐらいでした。演じていて気持ちがいいですね」とコメント。

3月に放送された同局系「エアガール」では、昭和という激動の時代に前へ向かって力強く突き進む戦後初のCA役(キャビンアテンダント)を熱演した。「『エアガール』に続いて、女の子たちの背中をそっと押すような、希望が感じられるような作品になったらいいな」と力を込め「梅の願いや信念は、女性はもちろん男性にも共感していただけると思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです」と呼び掛けた。