明治の名優、9代目市川團十郎と5代目尾上菊五郎をたたえる歌舞伎座の吉例興行が3年ぶりに復活する。3日、松竹は、歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」などで、「團菊祭五月大歌舞伎」(同2~27日、東京・歌舞伎座)の演目と出演者を発表した。

第2部は市川海老蔵による「暫(しばらく)」、尾上菊五郎、尾上菊之助らが出演する「土蜘(つちぐも)」が上演される。海老蔵は昨年の東京オリンピック(五輪)の開会式で「暫」を披露、ピアニスト上原ひろみとのコラボが話題になった。昨年7月以来の歌舞伎座出演となる。

ほか、第1部は「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき) 金閣寺」「あやめ浴衣」、第3部は「市原野のだんまり」「弁天娘女男白浪」。

9代目團十郎と、5代目菊五郎にゆかりの演目を上演する團菊祭は19年以来の開催。例年、5月に行われてきたが、新型コロナの影響で開催できなかった。