米俳優レオナルド・ディカプリオ(47)が、ブラジルのボルソナーロ大統領とアマゾンの環境保護を巡ってバトルを繰り広げている。

気候変動など環境問題や環境保護活動に尽力するディカプリオは、「ブラジルは気候変動にとって重要なアマゾンや生態系の故郷。そこで起きていることは、私たちみんなにとって重要で、健全な地球のために変化を促すには若者の投票がカギとなる」とツイートし、10月の大統領選を前に投票に登録するよう呼びかけた。

これに対し、ボルソナーロ大統領は官邸前に集まった支持者らを前に「ブラジルの農業ビジネスがなければ世界が飢えると言ったのは、世界貿易機関(WTO)のトップだったことをディカプリオは知らなければならない。くだらないことを言わず、黙って口を閉じてろ」と語ったとCNNが報じた。同大統領はその後も次の選挙では「アマゾンの主権を維持したいのか、それとも特別な外国の利益に奉仕するペテン師に支配されたいのか国民が決めるだろう」とツイートし、多くの投票が必要だと述べ、「レオ、サポートをありがとう」と皮肉っている。

ディカプリオは、2019年に起きたアマゾン熱帯雨林の大火災から森林を守るため500万ドル(約6億5000万円)を寄付しており、農地開拓のために森林伐採を加速させる同大統領の再選を阻止する目的があるとみられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)