窪田正孝(33)が10日、都内のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「劇場版 ラジエーションハウス」(鈴木雅之監督)公開後舞台あいさつで、続編を求めるファンの声に「どうしますかね。フジテレビのお偉いさんに来ていただいて、お話を…」と「月9」ドラマから制作するフジテレビ上層部に判断を委ねる考えを示した。一方で「次は専門用語は、ぜひ少なめに」と、リアルな注文? をつけて会場を笑わせた。

「ラジエーションハウス」は「グランドジャンプ」(集英社)で連載中の原作・横幕智裕氏、漫画・モリタイシ氏の漫画を原作に、19年4月期にフジテレビ系でシーズン1が制作、放送された。放射線技師という裏方の活躍に焦点を当てた新たな医療エンターテインメントとして人気を集め、21年10月期にはシーズン2が放送。そして初の劇場版が4月29日に公開された。窪田は劇中で甘春総合病院の天才放射線技師・五十嵐唯織、唯織が思いを寄せる放射線科医・甘春杏を本田翼(29)が演じた。

登壇した窪田は「見ていただいて感動したという声がすごく多い。去年、暑い中、頑張って汗を流したものが届いたことは、うれしく思います」と周囲の反響を語りつつ、観客に感謝。本田も「泣いちゃったという声が届く。泣くポイントも年代によって違う。うちのお母さんは『最初の方がウルッときたわ』と…楽しかった」と笑みを浮かべた。

この日は、朝9時からの上映にもかかわらず、客席はほぼ埋まり、中には公開から13回も見たファンもおり、窪田は「13回!? あとでムビチケあげた方が。今日、何時から見て下さっていたんですか? 9時から! 映画。見るか…すごいなと」と驚いた。本田が「9時から、映画見るか? すごいなと思って。朝7時に起きてさ、平日からお仕事お休みなんだろうし」と突っ込むと、窪田は「見に来てくれたんだから」と苦笑いした。

この日は2人の背後に、観客からの感想が書かれたボードが置かれた。本田が「続きが見たい」と読み上げると、窪田は「これは、原作の年齢もあるけど…実年齢は、どんどん、どんどん離れちゃう」と、原作のキャラクターと自身の年齢が離れていくことを心配した。本田が「シーズン1とは別人ね、我々が」とうなずくと、窪田は「やるなら、早いうちにお願いします」と早期の続編の製作をリクエストした。これには、本田も「大丈夫? 本当に撮影、大変だったよ」と突っ込んだ。

「劇場版 ラジエーションハウス」は、唯織が、杏が放射線科医としての腕を磨くため米ワシントン医大へ留学することが決まり落ち込んでいたところから始まる。ラジエーションハウスのメンバーは元気付けようとするが、唯織への秘めた思いを抱える広瀬裕乃(広瀬アリス)だけは自らの進むべき道について悩んでいた。そんな中、無医島だった離島に渡り小さな診療所で島民を診てきた、杏の父親・正一が危篤との連絡が入る。杏が着いてほどなく、正一は「病気ではなく、人を見る医者になりなさい」との言葉を残し息を引き取る。杏は、正一が気に掛けていた患者のことが気になり、島に1日残ることにするが、そこに大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が襲いかかる。遠く離れた地で杏が孤軍奮闘していることを知った唯織は、大切な仲間を守るため、苦しむ島民を救うため、ある決心をする。