Yogibo(ヨギボー)が8日、元競走馬のアドマイヤジャパンと広告出演契約を締結したと発表した。アドマイヤジャパンがYogiboを、たった1日で気に入り、リラックスして横たわったもようを撮影したCM「アドマイヤジャパン With Yogibo 普段の使い方」篇を、同日から全国でオンエアする。同社がCMに馬を起用するのは、もちろん初めて。契約金は、牧場で消費されるニンジン12年分に当たる、1000万円だという。

同社は、今年4月から「With Yogibo プロジェクト」と題し、はじめしゃちょー(使用歴1年)指原莉乃と朝倉海(同2年)エハラマサヒロ(同4年)かまいたち(同6年)を起用し、使用方法やエピソードを語るCMを展開している。そのメンバーの一員に、アドマイヤジャパンが加わった。

きっかけは、Yogiboがネーミングライツ契約を結ぶ、北海道沙流郡日高町の引退馬牧場「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」がサポートするアドマイヤジャパンに、ビーズソファを提供したことだった。アドマイヤジャパンは、鼻先でYogiboをつつくなど興味津々だったが、座って頭をYogiboにつけると、そのまま横たわった。そして鼻を鳴らすなどして、気持ちよさそうに目をつぶった。使用歴わずか1日ながら、人間以上にリラックスするなど、まさかの反応を示した。

その様子を、Yogiboの木村誠司代表取締役が、自身のツイッターで投稿したところ、一般から「人をダメにするソファは馬をもダメにする!?」などと大きな反響があった。そのことを受けて、Yogiboがアドマイヤジャパンに対して、正式に契約料を払い、CM出演の運びとなった。アドマイヤジャパンがYogiboに心を許す瞬間の、何とも言えないかわいさや、ほっこりと癒やされる表情に注目のCMが完成した。

◆アドマイヤジャパン 2002年(平14)4月16日生まれ。父サンデーサイレンス、95年最優秀2歳牝馬のビワハイジを母に持ち、デビュー前から注目を集めた良血。05年の弥生賞では、ディープインパクトを首差まで追いつめ2着。皐月賞では3着。ディープインパクトの3冠が掛かった菊花賞でも、4角先頭で見せ場をつくり2着と、ディープインパクトのライバルの1頭とも言われた。06年4月の大阪杯で9着後、同5月に脚部不安を発症。悲願のG1制覇を目指して休養していたものの、同9月6日にJRAが引退、種牡馬入りを発表した。種牡馬引退後は、リトレーニングを経て乗馬としてファンを乗せて活躍中。