金子大地(25)が18日、都内の神楽座で行われた、日活ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW(ロマンポルノ・ナウ)」祭りに登壇。

出演した「手」(松居大悟監督、9月16日公開)で演じた役どころを「本当にクソみたいな」と口走り、笑った。一方で、性的描写のシーンでは「手、つないでいい?」と許可を取るなど、ソフトな対応、配慮を役作りに落とし込んだと語り、司会をはじめ会場内を納得させた。

金子は劇中で、福永朱梨(27)が演じた主人公・さわ子が気になっている会社の先輩・森を演じた。おじさんの写真を撮っては、コレクションするのが趣味で、付き合ってきた男性はいつも年上ばかりのさわ子と、そんなさわ子に好意を醸し出してきた森は、互いの距離が縮まっていく中、森の転職を機に、どうしようもなくひかれあっていく。

金子は、森を演じた感想を聞かれ「楽しかったです。ごめんなさい、シンプルすぎますよね?」と笑った。その上で「短いスパンで演じなければいけなかったので、松井さんには、いろいろ相談させてもらって、一緒に考えてくださった。福永さんとリハーサルしていって、自分の中の森像が見えて演じられた」と、松井監督との役作りを振り返り、感謝した。

その上で、演じた森が、どういう男かと聞かれると「いやぁ…本当にクソみたいな役…何て言ったらいいんでしょうね」と言い、笑った。森は、さわ子と親密になり、男女の関係になっていく中で、次第に都合の良い、別の顔もかいま見せていく役どころだ。「純粋に…さわ子よりも、きっと、こじらせていないんだろうな、というか真っすぐなんだろうなと。だけど、本当のことを言っているのか、ウソをついているのか分からない、というのもイメージしていたので、そこも表現できたらなと思いながら、演じました」と語った。

自身と重ね合わせて、共感できたかと聞かれると「共感、できましたね。森に近づいたと言うよりも、森を僕に近づけたような感じはあります」と笑みを浮かべた。その上で「都合のいい話には、絶対しないようにしようというか。性的描写のシーンも、許可というか、話して『手、つないでいい?』って言って、つなぐとか…何か、そういうところとかは、話していたような気がします」と振り返った。そのコメントには、司会も「しっかり同意を取っていくというのが、個人的には、そこにドキドキする、キュンとするタイプなので、いいなぁと思いながら拝見しておりました」と目を輝かせた。

一方、福永は、オーディション時に、山崎ナオコーラ氏の同名原作小説を読んだと説明。その上で「さわ子について自分と、すごく近いのが第一印象であったんですけど、実際、やってみると、どうして、こんなことをするんだろう、言うんだろうというのが、たくさん出てきて、ちょっと迷ってしまった」と振り返った。その上で「自分が俳優として役をコントロールしようとすると、自由になれなくて。さわ子(という役)に自分が任せていった感覚があったたら、自由になれて、今回のさわ子が生まれた」と語った。そして「男性が見ても女性が見ても、若い人…どんな世代の方が見ても、心に引っ掛かったり、残ったりするような作品が出来たと思います」と自信を口にした。