昨年のアカデミー賞授賞式で米俳優ウィル・スミスに平手打ちされたコメディアンのクリス・ロック(58)が、12日に開催される今年の授賞式を前に事件について初めて語る可能性が浮上している。動画配信大手ネットフリックスが4日、「クリス・ロック:セレクティブ・アウトレイジ」と題したスタンドアップコメディー番組を特別生配信することが分かり、米CNNなどが事件についてネタにすると報じている。
ネットフリックスは番組の内容については明らかにしていないが、これまでテレビや雑誌のインタビューに応じていないロックが、満を持して生配信されるステージでユーモアたっぷりに事件について語るものとみられている。コメディーショーのツアーを行っているロックは、この1年間で何度かビンタネタを披露したことはあったが、SNSなどでも事件について公にコメントしておらず、授賞式の1週間前に配信される番組でどんなネタが披露されるのか期待が高まっている。
報道によると、ロックは自身のショーで「痛かったのかってみんな知りたがっているけど、ああ、とっても痛かったよ。彼は(ボクシング元世界ヘビー級王者)ムハマド・アリを演じてるけど、俺はプーキー(映画「ニュー・ジャック・シティ」(91年)で演じた麻薬売人のキャラクター)だから」と語って観客を笑わせたこともあったという。
事件の発端は、授賞式にプレゼンテ-ターとして登場したロックがスミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスの容姿をジョークのネタにしたこと。激高したスミスがステージに乱入して平手打ちする様子が世界中に生中継され、大きな衝撃を与えた。事件後、スミスは授賞式への10年間の出席禁止処分を受けた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)



