俳優平岳大(ひら・たけひろ、48)が14日、インターFMの「Otona no Radio Alexandria」(月曜~金曜11時)の生放送にゲスト出演した。作家のロバート・ハリス氏(74)がパーソナリティーを務める、60歳以上のプレミアム世代へ向けた文化情報発信番組。

平は2016年(平28)に82歳で亡くなった俳優平幹二朗さんと女優佐久間良子(84)の長男。暁星高校途中で単身渡米して、ブラウン大理学部応用数学科に進んだ。さらにコロンビア大学大学院修士課程を卒業して、帰国後は外資系の企業に勤めた。

27歳と遅い俳優デビューについてハリス氏に聞かれると、平は「仕事をやればやるほど、からっぽになる。何をやりたいんだろう」と行き詰まって「1回だけやってみよう。1回やれば納得できる」と両親と同じ俳優の道にチャレンジすることになった。

母親の佐久間からは大反対された。平は「母親は1年間、口をきいてくれなかったんです」と振り返った。それでも84年(昭59)の離婚後、両親が初めて初共演した02年の舞台「鹿鳴館」に幹二朗さんの紹介で出演して、27歳で俳優デビューした。

幹二朗さんと佐久間の息子の役を張り切って演じたが、平は「あまりにも最初の舞台の出来が悪すぎて。逆に闘争心が湧きました」と振り返った。役者魂に火がついた平はその後、演技力に磨きをかけNHK大河ドラマの「篤姫」(2008年)や「江 姫たちの戦国」(2011年)、「真田丸」(2016年)などに出演している。

現在はハワイに住み、活動の拠点をハリウッドに移している。