歌手で俳優の福山雅治(54)が、昨年10月に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんの実像に迫ったドキュメンタリー映画「アントニオ猪木をさがして」(10月6日公開)のナレーションと主題歌を担当することが12日、分かった。
福山は猪木さんの入場テーマ曲「炎のファイター」を、新たにエンディングの主題歌「炎のファイター~Carry on the fighting spirit~」としてプロデュースした。プロレスファンの福山は、ナレーションの依頼を快諾。「炎のファイター」はオリジナルの猪木さんの発声を残しつつ、令和の時代に合わせてアレンジをアップデートさせているという。
「炎のファイター」は、元々はボクシングWBA・WBC世界ヘビー級統一王者だったムハマド・アリの自伝映画「アリ/ザ・グレーテスト」の主題歌。76年に日本武道館で「格闘技世界一決定戦」を戦い、互いを認め合っていたアリから、猪木さんへ贈られた。
福山は「このたび、映画『アントニオ猪木をさがして』のナレーションおよび主題歌のオファーをいただいたことは、30年以上にわたる僕の活動の中でも、とても大きな驚きであり大きな喜びでした。僕にとって猪木さんは、物心ついた頃から現在そして未来に至るまで、いつの時代においても最強のスーパーヒーローです。猪木さんの入場テーマ曲である『炎のファイター』をプロデュースするという大役をいただいたことに、誠に勝手ながらご縁を感じております。2023年の今『炎のファイター』という楽曲を、54歳の自分がプロデュースし演奏できるということに深い感慨を抱いております。その喜びと猪木さんへのリスペクトから、今回のレコーディングはいつも以上に気合が入りました」と話した。
猪木さんとは、意外な縁もあった。福山は高校卒業後に就職した会社を辞めて、1987年(昭62)にミュージシャンを夢見て寝台特急で故郷・長崎から上京。初めて出合った著名人が、アルバイトをしていた東京・百人町の宅配ピザ店のオープン記念にやって来た猪木さんだった。その時に猪木さんと撮影した写真も公開。「集合写真の撮影では、ずうずうしくも猪木さんの隣に立たせていただきました。その写真は僕にとって一生の宝物となっています」。
88年に映画「ほんの5g」で俳優デビューした福山は、90年にシングル「追憶の雨の中」で歌手デビュー。01年に初めて東京ドームライブを開催する際には、ドーム興行を何度も成功させていた猪木さんと対談もしたことがあった。
「『アントニオ猪木をさがして』。つまりそれは『自身に受け継がれた闘魂の現在地、そして道行をさがす』ということと解釈しています。プロレス、ビジネス、発明、政治。猪木さんの闘魂を源泉とした数々の表現は、これからも僕の心を焚(た)きつけ続けることでしょう」と話している。



