元NHKのフリーアナウンサー武田真一(56)が6日、東京・丸の内ピカデリーで行われた米映画「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)公開記念トークイベントで司会を務めた。

「オッペンハイマー」は、広島と長崎に投下された原子爆弾の開発において指導者的な役割を果たし「原爆の父」と言われる、米国の物理学者ロバート・オッペンハイマーの人生、実話を描いた伝記映画で、3月の米アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、作曲賞の最多7部門を受賞した。

一方で、上映時間180分(3時間)と尺が長い。武田は「私も拝見したんですけど、とにかく終わって、すぐトイレに参りました。頭脳と心をフルに動員して見なければならない、本当に手応えの重厚な作品」と作品を評した。

さらに「およそ3時間で語り尽くせない歴史の重みに、目まいにも似たような感覚を私は得た。原爆開発、使用に至る経緯が事細かに描かれる一方で、それでも解消されない矛盾が、たくさん残った。なぜ優れた英知を持って世俗と離れたような物理学の世界に生きた科学者たちが、戦争とか大量殺りく兵器の開発という、極めて政治的な問題に、なぜからめ捕られたのか?」などと熱く語った。その上で「考える余白を残したすばらしい作品」と「オッペンハイマー」を絶賛した。