俳優筧利夫(63)が19日、大阪市の新歌舞伎座で、こまつ座第157回公演「国語事件殺人辞典」大阪公演(4月4~5日、同所)の取材会に出席した。
井上ひさしさんが昭和の盟友小沢昭一さん率いるシャボン玉座の旗揚げ公演に描き下ろした作品。言葉の持つおもしろさを演劇ならではの作法と自由な展開でコミカルかつシニカルに描く。初演で小沢さんが演じて以来、約40年ぶりの再演となる。
筧がこまつ座の作品に出演するのは初。井上さんにも小沢さんにも会ったことはないが、占いで「井上ひさし先生も小沢昭一さんも筧さんには友好的です」と診断されたそうで、「敵になられるのだけは怖い。『お前がやるのか』みたいな。小沢昭一さんの次にやるのが僕なんで。あの小沢昭一さんですよ? だから、それを先に占ってもらって。もし『ダメだ』って言われてたら、すぐこまつ座さんに『小沢昭一さんがダメだって言ってる』って連絡してましたね」。芝居に打ち込む筧らしく、実在した人物を演じるときは意識すると明かした。
新歌舞伎座の舞台も初めてとあって、「大阪の皆さんをさらに明るくするために、キャスト・スタッフみんなで来ますので、言葉というものに挑戦し続けた井上ひさしさんに、このお芝居を通じて挑戦する姿を明るく楽しく見届けていただきたい」と意気込んだ。
大阪芸大卒で大阪にはなじみ深いが、「大阪のお客さんの方が笑いの文化の中で育っているのでよく笑われる。だから、大阪公演の時は“笑い待ち”を長く取らなきゃいけない。それが東京と違う。でも、笑ってるかといって油断はなりません。大阪のお客さんは笑うだけ笑って『つまらんかった』と書くから」と大阪の観客を警戒して笑わせていた。



