俳優萩原利久(27)と女優古川琴音(29)が7日、都内で、声優としてダブル主演を務めた映画「花緑青が明ける日に」(四宮義俊監督)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
再開発による立ち退きが迫る老舗の花火工場を舞台に、幻の花火シュハリとそこで育った若者たちの未来をめぐる、2日間の物語を描く。萩原は花火工場・帯刀煙火店で育ち、シュハリを完成させようと奮闘する帯刀敬太郎役、古川は幼なじみのカオル役を演じた。
ともに声優初挑戦。萩原は「(実写と)もっと近いものかと思っていたんですけど、撮り方も台本の書かれ方も違う。実写で体全部を使えることが、いかに表現の可能性があるのかということを、声だけになって感じた」と難しさを実感。古川は「絵なので、実写ではできない動きを体感できる。お芝居でやろうとしても体が無理なことを、絵を見ながらやるのは新感覚でおもしろかったです」と収録を楽しんだ。
2人が共同で手がけた花火イラストも初お披露目された。時間の制限がある中、大急ぎで描いたそうで、古川は「急いでガーッと書いたので、こんな額に入れてもらって…」。萩原も「そんな大したもんじゃないんですよ!」と恐縮。手袋をつけて運ばれるという大仰な扱いに、2人で「恥ずかしいです」と声をそろえた。
作品にかけて、失いたくない必需品というテーマトークで萩原は「スマートフォン」と現実的な回答。「できるだけ身軽に生活したい、荷物持ちたくないとなるとあれで完結しちゃう。マップ見ないで歩くこともないし。あと僕スポーツ見るの大好きで、最近チケットが全部電子なんですよ。これがないと見ることもできない」と、スマホがなければスポーツ観戦もできないと訴えた。
夏までにかなえたい夢、という質問に古川は「夏を通り越すかもしれないですけど、今年の目標の1つが着物を自分で着られるようになることなので、夏なら浴衣を自分で着たい」と答えた。6日に公開を迎え「この映画が自分の居場所を考えるきっかけになりました。明るい未来を見させてもらった気持ちで、大好きな作品になりました」と話した。
今作は日本画家を軸に活動する四宮監督が、自身のオリジナル脚本で書いた初の長編アニメーション監督作。「千と千尋の神隠し」「すずめの戸締り」に続いて第76回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品されるなど、世界的な注目を集めている。
声優入野自由(38)も出席した。



