デビュー19周年を迎えたボーカリスト織田かおり(37)が、6年ぶりの新曲となるEP「Free」を、2007年(平19)にデビューした記念日の21日にリリースする。
また、同EPを引っ提げ、同日に東京・青山RizMで「Kaori Oda 19th Anniversary Live」を開催する。「新曲初お披露目が一番ですが19年間の歩み、ソロデビューしてからの曲をなるべく満遍なく披露したい。皆さんとの出会いや思い入れは19年分それぞれ違う歴史があると思うので、新旧問わずお届けする予定です。若い頃に作った曲も多いのでイキがあがります」と意気込んだ。
織田にとって「Free」は、20年2月リリースの5枚目のアルバム「Flowers」以来の新曲となった。リリースの期間が空いたことについて「前回のタイミングはコロナ禍だったので、お披露目するのに2、3年かかってしまった」と説明。23年7月にピアニスト、ライブマニピュレーター、作編曲の大場映岳-hana-と結婚し、24年11月には長男を出産しており「結婚~出産ということもあった。次に新曲を出すとしたら、自分の好きな音楽、聴いてきたジャンルとか、今までとは違う形で“織田かおりらしさ”を出せる新曲を作りたい、今の自分が出せるんじゃないかと」と続けた。
「Free」に収録した3曲は、リード曲「BREAK FREE」をはじめ、全て織田本人が作詞した。今回は作・編曲家の宮野弦士氏をサウンドプロデュースに迎え、同氏が得意とするディスコ、ハウス、アシッドジャズの要素が織田の音楽性が融合し、都会的で洗練されたリズミカルなサウンドに、伸びやかな歌声がマッチした心躍る1枚となった。リード曲「BREAK FREE」は、高揚感あふれる音楽に、クールながらポイント、ポイントでパンチを効かせる織田の歌声が光る。「melt」は一転、シンセサイザーで落ち着いたリズムを繰り返し、ループする中、織田の、ウエットな歌声が絶妙に絡む。そして「Lure」は、心地よいメロウなサウンドの中、織田の伸びやかな歌声が印象的だ。織田は「宮野さんとディスカッションを重ねて、今回の新曲3曲にたどり着きました」と制作を振り返った。
織田は、音楽家の梶浦由記(年齢非公表)が作詞、作曲からプロデュースまで手がける個人プロジェクト「FictionJunction」のレギュラー歌姫のKaori Odaとしても知られる。ソロ活動との違いについて聞かれると「梶浦さんが作った作品の音楽をやるのがFictionJunction。梶浦さんの曲であると同時に色々な作品の風景がついてくるのでそこは意識している。歌なんですが歌も楽器の1つとしてとらえている。そこはソロでも同じ気持ち。より私は楽器である。色々な声が響いている中で、どう声(楽器)を響かせるのが一番良いかを考えてるのがFictionJunction」と、まずFictionJunctionについて語った。
その上で「織田かおりの方で言うと、いい意味でちょっと雑で人間臭いヒューマンな部分をすごく出すのが織田かおりのような気がします」と自らを評した。そして「梶浦さんからもここ最近よく言われてるのが『レギュラー歌姫の中で一番ヒューマンなのはかおりちゃんだよね』と。感情的な部分、地に足がついてる感じとか、人としてリアルな部分とか、より織田かおり色が出てる部分とか。一番の違いは自分であるか。その他のいろんな風景とかまといながらやるかの違い」と語った。
◆織田かおり(おだ・かおり)1988年(昭63)5月11日、神奈川県生まれ。幼少期から歌唱力で注目され、高校生で梶浦のソロプロジェクト「FictionJunction」に参加しNHKテレビアニメ「ツバサ・クロニクル」の挿入歌「tsubasa」を歌唱。06年からは、サウンドクリエーターREVOの主催する幻想楽団「SOUND HORIZON」にボーカリストとして参加。07年3月にはソロ活動としてゲームソフト「ルミナスアーク」のテーマ曲「Brilliant World」でソロデビュー。13年には初アルバム「PLACE」をリリース。近年、作詞家としても活動の幅を広げ、ゲーム・アニメ作品主題歌等の歌唱・作詞を多数、担当。実験的に開催している全曲カバーライブ「Place of Echoes」や、25年開催の「Kaori Oda Live ~Singing~」では、ここでしか味わえない特別な演奏と類稀なボーカルが好評を博す。



