ジャニーズ事務所のタレント、屋良朝幸(28)が舞台「道化の瞳」(来年4月10日開幕、東京・日比谷のシアタークリエ)に単独初主演することが27日、発表された。屋良はタッキー&翼の滝沢秀明(29)や今井翼(30)と入所日が同じ同期。ダンスに定評があり、舞台を中心に活躍中。堂本光一主演舞台「Endless

 SHOCK」で堂本のライバルを演じるなど、近年は準主役として作品を支えることが多かった。

 この日、取材に応じた屋良は「いつかは主演としてステージに立てればと夢見ていたので、本当にすごくうれしい。自分ができることをすべてお見せしたい」と笑顔を見せた。

 「道化の瞳」は重い病気で入院中の少年(屋良)が目の見えない母親の幸せを願う感動作。タップダンサー、演出家の玉野和紀氏が05年に手掛けた30分の音楽劇に、歌やダンスなどをふんだんに取り入れて完全版として上演する。2部構成で、タップダンスやジャグリングも取り入れる予定。

 屋良は先輩のバックでステージを踏むたび、ダンスに夢中になった。CDデビューが目標のタレントが主流だった当時、ダンスを極めたい屋良は異端児として見られた。「(タキツバに対し)悔しい気持ちもあったけど、方向性が違う。賛否両論でしたが、ダンスを追求したい気持ちが流されない自信はありました」。

 昨年11月から約2カ月間、ロスにダンス留学。今も歌やダンスのスクールに通うなど、努力を重ねている。「今後はダンスはもちろん、歌やお芝居、振り付け、演出もやりたい。今回の舞台は新しい道を作るチャンスだと思っています」。ようやくつかんだ初座長公演。今後の試金石になるだけに気を引き締めている。

 ◆屋良朝幸(やら・ともゆき)1983年(昭58)2月1日、千葉県生まれ。95年にジャニーズ事務所入り。「Endless

 SHOCK」「PLAYZONE」「滝沢歌舞伎」など舞台出演多数。ダンスの実力を買われ、関ジャニ∞の全国ツアーや嵐のヒット曲「One

 Love」「Crazy

 Moon~キミ・ハ・ムテキ~」など、振り付けを担当することも。164センチ。血液型AB。