ダービーグランプリを数時間後に控えた1日の盛岡競馬場。取材で業務エリアを歩いていると、交流厩舎に向かう途中のミックファイアの高橋厩務員とばったり。様子を聞くと「着いてからカイバを食べてくれなくて」。前日輸送の馬運車の中では食べていたが、到着後はにんじんとさつまいもを食べたぐらいだという。
そんな状態でも無敗の南関東3冠馬は強かった。2000メートルを2分3秒0で逃げ切った。04年にパーソナルラッシュが出したレースレコードの2分2秒8には届かなかったが、当時よりも1000メートルの通過タイムが1秒ほど遅く、それでいて史上2位の高速決着。今回は上がりこそメンバー最速とはいかなかったが、直線で後続を振り切った。
馬体重は前走からマイナス3キロ。プラスを想定していた渡辺和師は「なんで食べなかったのか、聞けたら聞きたい」と苦笑い。もともとカイバ食いはいいだけあって、大井に帰った翌日にはすっかり食欲も戻ったという。「これならJBCクラシックまでに回復しそうです」。この中間は大井の本馬場が砂の入れ替えで使えず、再びミッドウェイファームに移動。慣れた場所だけにしっかり食べてくれるはずだ。【牛山基康】



