恐喝や性的人身売買などの罪で9月16日に逮捕された大物音楽プロデューサーの「パフ・ダディ」ことショーン・コムズ被告を巡り、ハリウッドに激震が走っています。被告は「フリーク・オフ」と呼ばれる乱交パーティーを開催し、参加した女性たちに薬物を与えて自由を奪ったうえで男性セックスワーカーらと長時間に及ぶ性行為を強要し、その様子を撮影していた疑いがもたれています。本人は無罪を主張していますが、有罪となれば、終身刑になる可能性もあります。
起訴を受けて注目されているのが、同被告の幅広いセレブ仲間たちとの交友関係です。1999年から2001年までジェニファー・ロペスと交際していた同被告は、90年代後半から09年にかけて毎夏ニューヨーク州の高級住宅地ハンプトンズで「ホワイトパーティー」と呼ばれる大規模なパーティーを主催し、大勢のセレブが参加していたことで知られます。ネットには当時の写真が数多く流出し、ロペスはもちろんキム・カーダシアンやパリス・ヒルトン、ビヨンセの夫ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、サラ・ジェシカ・パーカーら大物セレブたちの参加が確認されています。
ハリウッドセレブやスポーツ選手、社交界の名士ら200人ほどが集まってBBQやプールパーティーに興じていたといわれ、フリーク・オフとは別パーティーだとされていますが、トップレスの女性の姿も見られるほか、薬を盛られて性行為を強要された女性ゲストがいた疑惑も浮上しており、参加した男性ゲストたちの事件への関与が取り沙汰されています。
交友関係が注目されている人物の中には、今年3月に元プロデューサーが性的虐待を告発した民事裁判で名前が挙がったヘンリー王子もいます。原告が被告は「自分は政治家や有名スポーツ選手、ヘンリー王子とも親しい関係だ」と話して女性たちを誘っていたと主張したことで名前が挙がった王子は、英王室時代の07年に被告と面識があることが分かっています。母ダイアナ元妃を称えて開催された慈善コンサートに出席した被告は、アフターパーティーではウェストを交えて王子と3人で記念撮影もしています。このイベントには兄ウィリアム皇太子も参加しており、OK!誌は4人が楽しそうに談笑する様子なども掲載しています。
90年代後半にホワイトパーティーに参加した際の写真がネットに流出して注目を集めているのは、パーティー好きで知られるレオナルド・ディカプリオ。2人は04年の民主党大会に揃って出席し、コートサイドで並んでNBAを観戦する様子が撮影されているほか、19年には同被告の50歳の誕生日を祝うパーティーで踊るディカプリオの姿もキャッチされています。長年の親交が取り沙汰されているものの、関係者は「連絡は取り合っていない」と交友を否定。「パーティーには文字通り誰もが出席していた」と話し、参加は認めたものの事件への関与も否定しています。
最近パパとなったジャスティン・ビーバーも、デビューしたての10代の頃に同被告と親しい間柄だったことで知られています。3月下旬に同被告が、15歳のビーバーと48時間一緒に過ごす動画が再発掘されて話題を呼びました。さらにその数カ月後に撮影された別の動画では、「最近は電話もくれないし、一緒に過ごしてくれない」と被告がビーバーを責めるような会話も収められており、被告について何か知っている可能性が浮上しています。
アシュトン・カッチャーも、事件への関与が疑われているセレブの一人。一緒にイベントに出席したり、NBAの試合を仲良く観戦したり、ホワイトパーティーにも参加するなど公私で親しい関係として知られるカッチャーが、パーティーについて問われた19年のインタビューが再注目されています。メディアが掘り起こした当時のインタビューでカッチャーは、パーティーについて「言えない」を繰り返し、「ディディのパーティーは奇妙な思い出だ」と意味深発言をしていたことから関与が疑われています。この件で妻で女優のミラ・クニスとの破局説がネットで浮上するなど窮地に立たされており、関係者が同被告との交友が再燃していることを受けて「ばかげたうそ。事件には一切関与していない」と否定するコメントをしています。
【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)









