歌って踊れる演歌歌手の最新曲だ。歌手の葵かを里(あおい・かおり)が、21日、大阪市北区の日刊スポーツを訪れ、新曲「加賀友禅の女(ひと)」(2月6日から発売中)をPRした。デビュー15周年記念曲に「集大成のような作品です」と話した。

デビュー前から続ける日舞は芙蓉流名取の腕前。「日本舞踊を舞いながら踊る」という独自のスタイルを作り上げてきた。新曲も日舞の振り付けが印象的で「歌と踊りで2度おいしい。日舞をされている方にもチャレンジしてほしいです」と呼びかけた。

「“和”が好き」という葵は、華道、茶道もたしなむ。「伯母が教室の先生だったので、小さい頃から自然と。着物も好きですし、日舞も役立つかな、と思って勉強しました」。加えて、両親は、自宅にカラオケホールを造る程の演歌好き。約100人収容可能で、歌手のキャンペーン会場にもなるほどだったという。「環境がそろっていました。いい形で影響しましたね」と振り返った。

新曲は、金沢をテーマにした3部作の最終作。楽曲が縁となり、石川県いしかわ観光特使や加賀友禅特使も務めている。「歌の縁に導かれて、つながりが生まれています」と笑顔。タイトルにもなっている加賀友禅に触れ「歌を通してお着物の良さも伝えられたら。伝統文化の良さを再認識してもらえれば」と期待した。

22日には東岸和田トーンタウン、23日にはイズミヤ今福店など、関西各所で店頭キャンペーンを展開。「京都の歌も多いので、関西とのご縁も大切にしたい」と話していた。4月には新曲発表コンサート、6月には15周年記念ディナーショーを開催する。