先日より追いかけているマンチェンスター・ユナイテッド売却の話です。この数日間、ニューヨーク証券取引所でマンUの株価に特別な動きはありません。逆に動きがないことからまだ入札が行われていない、もしくは入札において額が達しておらず売却の動きはまだ見られないと考えられていました。
その中で現地より新たな報道がありました。現地の情報によりますと、カタールの元首相の息子でもあるシェイク・ジャシム氏が、3回目にして最終となると言われている入札を、現地時間4月28日の締め切り直前に提出したとのことでした。
はっきりとした金額は報道されていませんが、株価に動きがなかったことからグレイザー現オーナーの希望額でもある60億ポンド(約1兆326億円)には届いていないと見られているようです。
既にレポートしているように、大手化学メーカーINEOSの創業者で英国の億万長者といわれているジム・ラトクリフ氏との一騎打ちといわれていますが、両者の提案は大きく内容が異なるようです。
シェイク・ジャシム氏はカタールということもあり、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するブラジル代表ネイマールが大のお気に入り。バルセロナからPSGに移籍させた時も裏でスポンサーであったカタール側をサポートしたとも言われています。狙いは当然の如くオイルマネーを駆使したマネーゲームを制することになると考えられます。一方でラトクリフ氏は生粋のクラブファンからスタートしていることから、イングランド代表を中心にしたメンバーを揃えるとも見られており、ハリー・ケインの移籍話も噂されているほどです。
ファンはとにかく現オーナーになってから成績が低迷したこともあり、グレイザー一家を受け入れてなく、とにかくオーナーチェンジを希望。ここにきて多少の金額不足に満足していないグレイザー一家の態度にファンは怒りを膨らませています。
果たして1990年代の栄光を取り戻すことができるのか。ファンが求めるマンチェスター・ユナイテッドの姿にできるのか引き続き注目です。
【酒井浩之】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「フットボール金融論」)




