J1史上最多20チームでのサバイバルを戦い抜く。Jリーグは22日、今季の日程を発表した。北海道コンサドーレ札幌は2月27日開幕戦と12月4日最終節で横浜FCと対戦するカードに決まった。発表された日程では東京五輪による中断期間も予定されているため、開幕から過密日程となったが、GK菅野孝憲(36)は「連戦大歓迎」と頼もしさを見せた。

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21年のシーズンも厳しい戦いが待ち受ける。札幌は2月27日のホーム横浜FC戦から開幕し、その後は敵地での連戦に臨む。3月20日ホーム神戸戦までの3週間でルヴァン杯を含めて7試合、5月は1カ月間で8試合を戦わなくてはいけない。そんな過密日程にも、菅野は「今までも連戦は経験してきている。連戦大歓迎」と動じない。

現状では東京五輪による中断期間が予定され、さらに今季リーグ戦は20チームで争うため昨季より4試合多い全38試合となる。昨季は新型コロナウイルスの影響による中断でリーグ再開後に試合が詰め込まれたが、菅野は「去年もストレスを感じなかった」。「幸せ、楽しいって気持ちが強い」と、サッカーができる喜びがあったからだ。

頼もしさと責任感の強さは、オフの行動にもあらわれている。昨年12月19日の最終戦後、すぐにハワイで暮らす家族のもとへ飛んだ。約1年離れていた家族と過ごす時間でリフレッシュ。それもつかの間、わずか10日前後の滞在で帰国。14日間の自主隔離期間を過ごして、18日から始まった沖縄キャンプに初日から参加した。クラブから休日確保のために遅れての合流が認められている外国籍選手同様、菅野もそのケースを選択することも可能だったが「僕は日本人なので」。シーズンに向けた万全の準備だけに目を向けている。

チームの目標があるからだ。「去年も目指していたけど、ACL出場を目指したい。僕たちが築き上げてきたものを結果としてつなげていきたい」と掲げる。連戦には、体力と気持ちの強さも必要になる。「個人個人が緊張感を持ってやることが大事」。4チームがJ2に降格する異例のシーズンを、チーム一丸で戦い抜く。【保坂果那】

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