ホーム 東京オリンピック2020 陸上 ニュース RSS 3連覇ボルト後の最速は誰だ!今日から陸上100m予選、波乱含みの混戦も [2021年7月31日10時5分 ] 山県亮太(2021年6月24日撮影) <コロナ禍のテレビ観戦ガイド> 東京オリンピック(五輪)の世界最速は誰か? 31日、国立競技場で陸上男子100メートルが予選からスタートする。8月1日の決勝出場を目指し、9秒95の日本記録を持つ山県亮太(29=セイコー)をはじめ、多田修平(25)小池祐貴(26=ともに住友電工)が登場。五輪3連覇のウサイン・ボルト(ジャマイカ)の後に五輪金メダリストになるのは? 有力選手が資格停止や代表落ちする中、最有力のトレイボン・ブロメル(26=米国)ら世界の金メダル候補を紹介する。 ◇ ◇ ◇「ポスト・ボルト」時代に突入した東京五輪は、19年世界選手権覇者のコールマンが薬物規定違反による資格停止を受けて欠場。そして同2位ガトリン(ともに米国)も代表落ちした。波乱含みの混戦が予想される中、金メダル最有力といわれるのがブロメルだろう。6月上旬には米フロリダで世界歴代7位となる9秒77をマーク。全米選手権も9秒80で制しており、ボルトを引き継ぐ最速男として注目される。身長173センチのブロメルは、16年リオデジャネイロ五輪後、何度も故障に苦しんだが、昨年から復調の兆しを見せ、今年は完全復活したといっていい。「18年は生きる理由さえ感じなかった」と当時の苦悩を振り返るブロメルは「タイムは気にしていない。狙うのは金メダル。私は最初にゴールする選手になるためにレースに出る」と勝負に徹する構えを見せている。ブロメルと同じく米国勢の残り2人も金候補。ベイカー、カーリーはいずれも初出場ながら全米選手権で自己ベストを更新した。今季9秒84をマークしたシンビネ(南アフリカ)、12年ロンドン五輪銀メダルのブレイク(ジャマイカ)、そしてリオ五輪と19年世界選手権で銅メダルのデグラッセ(カナダ)も表彰台を狙う。なお、非公認ながら7月の競技会で、欧州記録を上回る9秒84を出していたウィルソン(スイス)はドーピング違反による出場停止処分が決定している。日本勢の山県、多田、小池には32年ロサンゼルス五輪6位の吉岡隆徳以来となるファイナリスト、さらに五輪での9秒台が期待される。6月に山県が出した日本新の9秒95は今季の記録で全体6位タイ。直近の五輪3大会の決勝進出ラインは10秒01~03。山県が自分の力を出し切れば、十分決勝進出の可能性はある。 【東京五輪の陸上男子100メートル】◆予備予選 種目ごとに設定されている、参加標準記録(100メートルは10秒05)を突破していない選手が参加。本来は出場できないが、例外として全ての種目で参加標準記録を突破していない国・地域は、男女1人ずつの参加が認められる。その1人は100メートルにエントリーする場合が多い。今大会はベリーズ、ガイアナ、ギニアビサウ、ナウルなど、日本ではなじみの薄い国を多く含む27人が出場。10人が予選に進出する。12年ロンドン五輪から導入。◆1次予選 組分けは自己記録などに関係なく抽選で決定。ただし、世界記録保持者と今季世界最高記録保持者が同組となった場合など、トップレベルの選手が決勝に進めるよう別組に振り分ける配慮がある。56人が7組で争い「各組上位3人+3人」の計24人が準決勝へ。「+3人」は、各組4位以下となった選手の中でタイムの上位3人。◆準決勝 3組計24人で争われ、「各組上位2人+2人」の8人が決勝進出。3組の組分けは抽選ではなく、予選を上位で通過した選手は、均等に振り分けられる。◆シードレーン レーンの決め方にもルールがあり、8レーンの場合は上位4人は中央の4レーン(第3~6レーン)、それに続く中位の2人は外側の2レーン(第7、8レーン)、下位の2人は内側の2レーン(第1、2レーン)に割り振られ、それぞれ抽選でレーンが決まる。 前のページ 1 2 次のページ