ホーム 東京オリンピック2020 ニュース RSS 大坂なおみが開会式聖火ランナー 最終点火者となる可能性も [2021年7月23日15時5分] 練習を終え笑顔を見せる大坂(2021年7月19日撮影) 東京五輪の開会式を走る聖火ランナーに、テニスの大坂なおみ(23)が選ばれたことが23日、組織委関係者への取材で分かった。今日午後8時から東京・国立競技場で開かれる開会式でトーチを持ち、聖火を運ぶ。最終点火者となる可能性もある。東京大会は「男女平等」や「多様性と調和」を理念として掲げている。日本人の母と、ハイチ出身で米国人の父を持つ大坂が、その理念を体現できるアスリートとして組織委が白羽の矢を立てた。大坂は18年の全米オープンで日本人として初めて、グランドスラムを制した。19年には全豪オープンの優勝を経験。男女を通じアジア初の世界ランキング1位に上り詰め、世界的にも有名な日本人アスリートだ。開会式で行われる聖火リレーは、最終グループとして5、6組のランナーが走る。その中には五輪メダリストらも候補に挙がっている。その後に一般人の子どもをはさみ、最終点火者にリレーする仕組み。5、6組の中から最終点火者が選ばれるため、大坂が聖火台に点火する可能性もある。大坂は大会モットー「United by Emotion」のイメージ映像に登場しており、大会を象徴するアスリートとして、かねてから組織委が注目していた。◆大坂の全仏以降の歩み▽5月27日 自身のSNSを更新し、30日開幕の全仏で、選手への心のケアが配慮されていないとして会見拒否を宣言した。▽同30日 1回戦を勝った後の会見を拒否。主催者は1万5000ドル(約165万円)の罰金を科した。▽同31日 全仏2回戦を棄権することを発表。SNSで4大大会初優勝の18年全米からうつ症状が続いていたことを告白。▽6月17日 28日開幕のウィンブルドン欠場を発表。同時に、東京五輪出場を明言。▽7月10日 米国スポーツ専門局「ESPN」が表彰する最優秀女子アスリート賞を受賞。表彰式に出席し、全仏1回戦以来、初めて公の場に姿を見せた。▽同17日 東京五輪出場のため帰国。▽同21日 自身のSNSで、米国スポーツイラストレイテッド誌の恒例、水着特集号の表紙になったことを、表紙の写真とともに公表した。◆大坂なおみ(おおさか・なおみ)1997年(平9)10月16日、大阪市生まれ。3歳でテニスを始めた頃、米国に移住。13年プロ転向。16年東レパンパシフィックでツアー初の決勝進出を果たし、18年全米で4大大会初優勝。19年全豪も制し、日本人初の世界1位に輝いた。父でコーチのレオナルド・フランソワさんはハイチ出身の米国人で、母環(たまき)さんが日本人。日米の二重国籍。姉まりは元プロテニス選手。好きな音楽はラップ。趣味はゲームとアニメ鑑賞。180センチ、64キロ。