日本はスペインに延長戦の末に惜敗し、銅メダルをかけ3位決定戦でメキシコと戦うことが決まった。欧州選手権の代表選手を抱える本気のスペインに、守備に追われる時間が長かったが、カウンターの刃をしのばせ、何度も相手ゴールに迫ったが1点が遠かった。

途中出場で1トップに入ったFW上田綺世(22=鹿島アントラーズ)は、ポストプレーや得意の裏への動きだしで好機をつくったが、得点を決めることができなかった。試合後は「悔しいです」と率直な思いを口にし「チームの活力になるようにどんどん裏を狙っていこうと思った。チャンスはつくれていましたし、試合の中でコミュニケーションを取って、もっとうまい形をつくりにいければよかったが、ちょっと雑になった」と振り返った。

試合後はロンドン五輪であと1歩、メダルに届かなかった経験を持つ主将のDF吉田が「切り替えて、次、やるだけ」と声を掛けた。上田は「チームとしても次に向かうだけ。相手どうこうよりも自分たち。次にむけて準備したい」と話し、銅メダルマッチでFWの役割を全うする覚悟だ。