競泳東京五輪代表の瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)が、金メダルで先陣を切る。22日、オンラインで取材に応じた。競泳で最初に決勝を迎える400メートル個人メドレーについて金メダルを飛び越えて、日本記録の大幅更新を目標に掲げた。金メダル確率は99%以上と絶対の自信を示した。コロナ禍による五輪1年延期、昨秋の女性問題による活動停止もあったが、夢の金メダルは逃さない。また、3大会連続の出場となる萩野公介と競泳の主将・入江陵介も抱負を語った。

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瀬戸が、仕上がりの良さを包み隠さず表現した。6月には金メダル確率を「99%」と表現。この日、100%に近づいたかと聞かれると「めちゃくちゃ近づいてます。数字では表せないけど(99%から)下がってない。金メダルは絶対に取る。金メダルよりも出したいタイムがある」とした。

目標タイムは4分4秒台。瀬戸は今季世界ランク1位の4分9秒02を持つが、それを4秒以上も上回る設定だ。自己記録4分6秒09も、萩野の日本記録4分6秒05も、1秒以上も上回る。ライバルのケイリッシュ(米国)の自己記録4分5秒90よりも上。目標タイムを出せば、ぶっちぎりの優勝は確実。「どこまでいけるか、チャレンジしたい」と果敢に飛ばす構えだ。

瀬戸は、21日に長野・東御市内での準高地合宿を打ち上げた。24日の予選までわずか3日前。レース10日前の打ち上げが一般的とされる中、異例の山ごもり。それでも「自分は直前まで山にいたほうが調子がいい」と自分の感覚を信じる。

コロナ禍による1年延期でモチベーションを失い、昨秋は活動停止期間もあった。そこから一気に仕上げてきた。「金メダルは小さい頃からの夢。それは人にいわれた夢じゃないので、自分のために頑張る。ただいろいろあった中で、家族に『応援してよかった』と、それでも応援してくれる方が『見てよかった』と思ってくれるように頑張りたい」。本命種目は24日夜に予選、25日朝に決勝。金メダルで競泳ニッポンに弾みをつける。【益田一弘】