初出場の武良竜也(25=ミキハウス)が、2分8秒42で7位に入った。

レース後「終わってみてすごく悔しい気持ちですね。今は」と唇をかみしめた。五輪は初出場。「目標としてはメダルを獲得することだった。決勝の舞台を経験できたのは、競技人生の糧になると思う」と前向きに話した。

武良は、準決勝全体6位で通過。日本のお家芸といわれる同種目で唯一の決勝進出者。「(準決勝敗退の佐藤)翔馬は残念な結果になったが、日本選手権で戦ったライバルたち(渡辺)一平の分も気持ちを背負って必ずメダルをとりたい」と意気込んでいた。

昨年はコロナ禍による五輪延期で所属先の契約が打ち切られた。自らスポンサー探しのために、50社以上に連絡をとったが、すべて断られた。まな板を梱包(こんぽう)するアルバイトなどをしながら競技を続けて、昨年4月の日本選手権で戦前の予想を覆して代表入りしていた。