“おっさん”がカタールへの道を作る。ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オマーン戦(16日=日本時間17日未明、マスカット)に向けて現地で調整中の日本代表主将DF吉田麻也(33)、長友佑都(35)、FW大迫勇也(31)らベテラン勢が14日、オンライン取材に応じた。世代交代を求める世間の声を受け止めつつ、長友は「それだけ日本代表を愛する人がたくさんいるんだと思う。おっさんのパワーを見せつけてやろう、という気持ちも芽生える」と、批判の声をエネルギーに変えた。

長友は国際Aマッチ130試合で歴代2位、吉田も112試合で歴代7位と、10年以上日本代表の第一線で活躍してきた。大迫含めて功労者であることに変わりはないが、好調FW古橋や若い東京五輪世代の起用を望む声が多いのも事実だ。吉田は「1試合悪いだけで年齢のせいにされてしまう。長友さんや大迫も同じ気持ちだと思う。見返してやりたい」、大迫は「年齢どうこうじゃなくて、常に(危機感を)持っている」。口調こそ穏やかだったが、厳しい意見に反骨心をあらわにした。

若い選手の突き上げは脅威であると同時に、成長の糧でもある。長友は「今回五輪代表の選手たちが入ったことで、代表の中に新しいエネルギーが生まれている。35歳だけど、後輩から吸収しようと必死に頑張っている」と話した。世間の見方を変えるには、結果で示すしかない。日本代表が誇る“おっさん”たちが、静かに闘志を燃やしている。【杉山理紗】

 

長友佑都 世代交代求める声に「おっさんパワー見せつけてやろう」一問一答―>

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